ロイズ保険組合
ろいずほけんくみあい
The Corporation of Lloyd's
ロイズ保険組合とは、英国ロンドンに本拠を置く、17世紀後半から300年以上の伝統を誇る世界最大級の保険引受組合のことです。ロイドという名前の由来は、ロンドン市内のエドワード・ロイドが経営するコーヒー店で最初の保険引受ビジネスが行われたことによっています。組織の運営形態は独特で、「ネーム」とよばれる無限責任の個人会員が協調引受団(シンジケート)を組織して、専門の保険代理人と契約して損害保険や再保険を引き受けます(1994年から、法人会員の参加も可能)。特に、貴族や国会議員、個人資産家などにとって、無限責任で保険を引き受ける「ネーム」に参加できることは最高の栄誉とされてきました。しかし、1990年代の初め、米国のアスベスト(石綿)訴訟に伴って巨額の保険金支払いが続き、「ネーム」の破産が相次いだほか、米国同時テロ事件に絡む保険金支払いも巨額に達したため、最近は経営が悪化してきているといわれています。このため、「ネーム」の無限責任制度の廃止や、3年遅れの決算報告を改め透明性の高い年次決算に移行するなど抜本的な経営改革に乗り出しています。
破産 共同保険 契約 再保険 シンジケート 損害保険
0 件のコメント:
コメントを投稿