ロイズ・シンジケートについて 3
「アンダーライター」
保険引受け専門家、実際の保険引受けを行う。
構成会員から業務執行に関していっさい命令や束縛を受けず、自分の判断だけで引受けを行うので、シンジケートの命運はもっぱらアンダーライターの能力にかかっています。
したがって、名声のあるアンダーライターを擁するシンジケートにはネームとして加入を希望する会員が多いので、時には同一アンダーライターが幾つかのシンジケートを受持つこともあります。
「ロイズブローカー」
ロイズで保険をかけるにはブローカーを通じて行う。ブローカーはスリップと呼ばれる保険証書を持って、ロイズのルームにいる各シンジケートのアンダーライターたちを回って交渉し、危険を分散する為に複数のシンジケートに分割して保険を引受けさせる。保険を引受けたシンジケートは、支払いが生じた時の為に他のシンジケートに再保険をかける。
被保険収入はそれぞれのシンジケートに、保険料の引受け割合に応じて分配される。
# by 塵 | 2009/02/08 19:15 | 知識
ロイズ・シンジケートについて 2
1688年頃、エドワード・ロイドという人が、ロンドンのタワー・ストリートに「ロイズ・コーヒー・ハウス」を開店すると、貿易商や船員などが自然にこの店で情報交換を行うようになりました。
そこでロイドは海運情報(船、積荷、潮流、気象など)のニュースを発行するサービスを始めたところ、彼のコーヒー・ハウスは非常に繁盛し、保険引き受け業者[アンダーライター]が集まるようになりました。
ロイズは、約1万3000人の会員から成る、一人一人が危険の独立した引受手です。
そのほとんどは保険の専門知識を持たない一般の富裕市民層であり、会員は個人であることを要しています。
会員は数人から数十人のグループとなってシンジケートを形成し、引受代理店を選定して保険の引受関係業務を行わせています。
[ネーム]
シンジケートを構成する会員は法律上保険契約の当事者であり、その損益の負担者であるが、実際の保険引受業務には携わらない。
自然際の多発などでロイズが危機に陥った時、個人ネームは無限責任(補償)を負います。身に付けている指輪は勿論、服の釦まで補償へ差し出す
個人ネームになること自体がステータスです。
法人ネームは、有限補償です。
# by 塵 | 2009/02/08 18:39 | 知識
ロイズ・シンジケートについて 1
ロイズ・シンジケートとは、保険会社がリスクを分散させる為に入る世界最大の再保険引き受け組織、英国ロイズ保険組合です。
保険会社が入る保険とは?
一般的に、大規模な自然災害や大事故など巨大なリスクは、1つの保険会社では抱えきれないため、リスクの一部を他の保険会社と分担するために再保険という仕組みが利用されています。
再保険は一般の保険会社が引き受ける場合と再保険専門の会社が引き受ける場合がありますが、再保険専門の会社として世界で最も有名なのが英国ロイズ保険組合です。
再保険専門会社でも、リスクを分散するためにロイズ保険に加入しています
何故加入するのか?
米国で発生した同時多発テロで、国内損保会社が多額な損失を被ったでしょう
再保険は、第1次再保険・第2次再保険とリスクの分散を計算して、普通2~3社に分散されています。
再保険会社も、リスクをロイズ保険組合に分散しています。
ロイズ保険組合が、何故世界の再保険業界での地位を得ているのかは、ロイズが無制限補償を実施しているからです
# by 塵 | 2009/02/08 18:09 | 知識
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