バングラデッシュにも新しい漁場を!!!
ボリシャルに出来るかも?
その周りにニームの森を!!!
サハラに植林するより漁場を作る方が確実だ
サハラ砂漠への植林を夢見る人は多い。(注1)
しかしそこは、風にによる砂の流動、日中と夜の過酷な寒暖の差、ほぼゼロに等しい年間降雨量という植物の生存とはかけ離れた世界である。地球温暖化防止のためにサハラに植林すれば、維持の費用と淡水の製造エネルギー消費でもっと温暖化を加速してしまう可能性が高い。
しかしちょっと視点を変えればもっと地球に優しいやり方がある。別に淡水でなくても、海水で植林効果をあげればいいのである。
アフリカ西岸には寒流が流れている。砂漠の中に海を作り、いったん砂漠地を回流させれば温度を上げた海流を作り出すことができる。
潮の干満の差で水門を開け閉めして、海流を作り出す。局地的にサンゴの生育に適した暖かい海を作ることができる。
サハラ砂漠には無尽蔵の砂がある。海岸線にメガフロートを浮かべ、ベルトコンベヤーで砂を海に埋め立て、漁場を作れば、たんぱく質資源を供給できる。その電力は風車が受け持つ。
陸地の砂地を削り、海面下数m掘り下げておいて、ほりあげた砂を海側に埋め立てる。海と掘削地をつなげば、陸と海で2倍のスピードで漁場を形成することだってできる。掘削地は凸凹でかまわないのだ。
当初の漁場開発に援助すれば、あとは現地の人々が数百年かけて、自分達の力で少しずつ海の面積を広げてゆけばよい。
漁礁は岩砂漠から岩石を運ぶか、巨大な凹面鏡の焦点を砂漠表面にスキャンすると表面がガラス化するものを利用できるかもしれない。
出来上がった漁場にはサンゴが生育するから炭酸ガスを固定し酸素を供給してくれる。
それは海の中に作った森である。
もし、海水温が30℃を超えない技術が開発できて、新鮮な海水が流れる工夫さえ出来れば、サハラ内陸に水深の浅い海を形成するだけで、サンゴ礁が形成され、植林したのと同じ効果をもたせることが出来る。さらにその上漁場まで手に入れることが出来る。その国家を豊かにし、その海は周辺の砂漠地の環境を緩和してくれるだろう。
30℃以下にこだわらず、深層水を単にサハラの海に回流させて海水の温度を上げて放流するだけで、放流先の海域には植物プランクトンが増殖し漁場が出来るはずである。
温度を上げるだけのばあいなら海面の干満差を利用して少ない動力で海洋深層水を導入できる。海水の取り入れ口の先を深海にしておいて、サイフォンの原理を利用すればよい。
佐賀大学では海洋温度差発電(OTEC)の技術の研究をしている。OTECは発電と共に淡水を製造できるシステムにできる。得られるものは電力と 栄養塩が豊富で低温の海洋深層水と 淡水である。
3℃の深層海水や、50度を越すような温海水ならば、配管中に生物が繁殖することがほとんどなくなるため、分解してメンテナンスする頻度がかなり低くなるだろう。維持への配慮が必要な低開発国に設置するには必要な要点である。
白化が起こり始めた海水温上昇している世界中のさんご礁地域にはこの技術でサンゴ礁海域に栄養塩と低温海水を導入することで、白化を防ぐことができる。同時に栄養塩の導入により、よりプランクトンなどの増産が図れる。サハラや赤道近傍の海洋開発にはぴったりの技術ではないか。
栄養塩濃度でサンゴと海藻との存在比率が変わるから、研究を継続して管理技術を習得する。温暖化が進行した将来の日本では、その技術は経済力の基盤となってくれるだろう。
技術を深化させるために、まずは日本で地球温暖化による白化が起こり始めた沖縄、奄美大島などの地域で実験を開始し、同時に漁獲の逓減を防止できると思われる。
低温の海洋深層水を放流する必要から黒潮の上流がわにセットする必要があるから電力も水も無い南方海域の開発には必須の技術であろうし、他国より早くプラントスケールの実証技術にしなければならない。台風の多い海域で、「メガフロート上の構築物が、多くの台風を切り抜けることの出来る技術」を獲得することが目的の一つである。
さんご礁を発達させることが、海面上昇による島嶼埋没防止の経済的解決法になる。単に国防上の技術という認識ではなく、九州、四国、太平洋沿岸地域の漁場保護をかねた経済浮揚の基礎技術という認識が必要だ。
なにもサハラの海作りや都市廃棄物による漁場形成の費用は、日本がODAですべてまかなうことはない。世界中に呼びかけて資金を募ればよい。技術の実績さえあれば、世界は動くだろう。
先進国は産業廃棄物の国内処分に困っている。メガフロートにゴミ輸送船が横付けできれば、日本の技術がそのまま適用できる。開発途上国は、自国の海を提供して、埋め立て料を徴収する形で漁場形成できる。
日本が自国内で埋め立て事業を実施していれば、「わが国家をゴミ捨て場にするのか」という反感も薄らぐだろう。
(注1)
サハラ周辺部のサヘル地域は、過放牧と燃料用まき伐採での砂漠化であるからサヘルでの植林は継続すべき。
2010年3月6日土曜日
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